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新潮 '06年6月号

徹底討論 ウェブ進化論と人間の変容

梅田望夫×平野啓一郎 p.154

インターネットは「人間」をいかに変えたのか?話題の書『ウェブ進化論』をめぐる対話篇第一部。

ネットの「とんでもない広がり」

平野 インターネットが人間を変えるのであればどのように変えるのだろう、ということにずっと興味があって、「最後の変身」(『滴り落ちる時計たちの波紋』所収)や『顔のない裸体たち』という小説を書いてきたんですが、梅田さんの『ウェブ進化論』という本を読んで大いに刺激を受けました。今日はいろいろとお聞きしたいと思っています。
梅田 僕もずっと平野さんの小説は読んできたので、楽しみにしてきました。以前、ブログに『葬送』の感想を書きましたが、あの本が刊行された二〇〇二年は、同時多発テロ(9・11)の後で、自分の生き方を変えようとしていた時期だったんですよ。前半生と後半生の区切りだと思い、「自分より年上の人と過ごす時間をできるだけ減らし、自分より年下の人、それも一九七〇年以降に生まれた若い人たちと過ごす時間を積極的に作ることで次代の萌芽を考えていきたい」という決断をしたのですが、背中を押してくれたのは『葬送』にあった言葉でした。・・・

はてな取締役・梅田望夫d:id:umedamochio)と作家・平野啓一郎氏の対談が月刊文芸誌『新潮』に掲載されました。梅田望夫の著書、ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)を切り口に、人とネット、現実社会とネットの関係について「徹底討論」された模様の前半部分が15ページに渡って掲載されています。