マネージメントの役割を担いながら、プレイヤーとして開発の最前線でものづくりをする事も出来る。それがはてなのユニークなところだと思います。
一人のデザイナーであると同時に、サービスクリエイターとして、職域に囚われず、サービスそのものを作り上げることに主体的に向き合いたい
川上さんのこれまでのキャリアと、はてなに入社した理由を教えてください。
書店で学習参考書を売ったり、カレー屋でチャイとケーキとインドカレーを運んだり、通販会社でECを立ち上げたり、日用雑貨のバイヤーをやったり、グラフィックデザイナーとしてお店のロゴマークを作ったり、いろいろしていました。
フリーランスでデザイナーをやっていた頃には、たとえ小規模でも、自分のデザインを必要としている人に向けて、深く濃くデザインに向き合っていきたいと思ってやっていたのですが、スマホの普及とともに生活にどんどんインターネットが浸透していくのを実感してから、より多くの人たちの生活に関わるデザインを、自分自身もやってみたいという気持ちが芽生えてきました。
以前は、Webデザインと言うと、素朴で画一的なレイアウトが主流で、デザインする対象としてあまり魅力を感じていませんでしたが、スマホやタブレットなどのタッチデバイスが高機能化したことで、メディアとして表現力が飛躍的に向上し、出来ることの幅が広がったことも大きな要因です。
確かな技術を持つ信頼できるメンバーと一緒にものづくりがしたいという気持ちがあり、はてなへの入社を決めました。
今の仕事内容についてお聞かせください。
サービスプラットフォーム部というところで、はてなの提供するいろいろなサービスの基盤となるアレコレをデザインしています。
はてなにおけるデザイナーとはどのような仕事内容・役割ですか。
プロダクト、事業、そして社会において、デザインの重要性が強く意識されるようになってから、デザイナーの職域はどんどん広がっていて、グラフィックデザイン、UIデザイン、 UXデザイン、UXリサーチなど、デザイナーの職能も多様化している印象です。
業界的には、これらを別の職種として担当領域に特化させていく動きもありますが、はてなでは、企画や体験設計からUI・グラフィックのデザイン、そして、コーディングまで、アイデアが生まれてそれが形になるまでの広い領域を、デザイナーが担当します。考えたものを高い精度で具現化するためには、アイデアをビジュアルに落とし込むだけでなく、そもそものアイデアを生み出すところから、それをプロダクトとして機能する形にするところまで、一貫して関わるのが理想的です。
そこには、作業効率的なメリットもありますが、一人のデザイナーであると同時に、サービスクリエイターとして、職域に囚われず、サービスそのものを作り上げることに主体的に向き合いたいという意図の表れでもあります。
職域に囚われるのではなく、こうしたらもっと楽しくなる!という情熱をもとに、前のめりにサービス開発に関わっていける人。そういった方にはとても楽しめる環境です
はてなにおけるデザイナーの面白みはどんなところですか?
デザイナーとしてキャリアを積んでいくと、やがてマネージャー業務に専任する流れとなり、その結果、自分自身でデザインをする機会が減っていくという話をよく聞きます。もし、ものづくりが好きでデザイナーになったのであれば、デザインを突き詰めることで、ものづくりから遠ざかることになってしまうのは、とても悲しいことです。
一方で、マネージメントを通じて、人や組織に向き合うことで得られるものが、ものづくりに活きることも多いと感じていて、プレイヤーに特化することでそれを学ぶ機会が得難くなるのも、また、もったいないと思います。
はてなでは、ポジションとは別に、S(スペシャリスト)とM(マネージャー)という2つのキャリアパスが提示されていて、どちらを志向するかは、それぞれのメンバーに委ねられています。つまり、マネージメントの役割を担いつつも、Sに軸足を置くことで業務のウェイトをコントロールし、プレイヤーとして開発の最前線でものづくりをする、みたいな振る舞い方も出来ます。会社から期待される職責はありながらも、土台となるキャリアは自分で描いていけるのが、はてなのユニークなところだと思います。
はてなはどんな会社ですか?入ってよかったと思うことはありますか?
とにかく柔軟で、働きやすい会社だと思います。日常生活において、仕事に関わっている時間は長いので、ここで余計なストレスを感じること無く、スムーズで快適な時間が過ごせることは、とても価値があると感じています。
また、はてなは驚くほどフラットな会社です。様々な立場のメンバーが、別け隔てなく、率直に、気さくにコミュニケーションを取っています。業務以外でも、みんなでまかないランチを食べたり、スイーツタイムにお菓子を食べたりするのも楽しいです。
どんな人にjoinしてほしいですか?
最近では、アイコンやUIコンポーネント、ガイドラインなど、デザインに必要な素材がプラットフォームから提供されていて、それらを活用することで、要素レベルまで深く意識しなくても、UIを構成することが可能になりました。しかし、そういう状況にあるからこそ、意識的に要素レベルまで目を向け、デザインをしなければならないと思っています。
アイコンやボタンなどUI要素の設計やその所作を、プラットフォームの作法やその思想を踏まえながらも、そこから一歩踏み込み、プロダクトごとの表現の最適解を模索し、ビジュアルに落とし込むこと。それには、グラフィックデザインやアートディレクションのスキルが欠かせません。
Webやアプリといった文脈だけではなく、連綿と続くグラフィックデザインの文脈も踏まえつつ、広い視野で、これからのデザインの在り方を作っていくことが出来る、そんなデザイナーと一緒に仕事が出来ると最高です。
また、はてなには様々な職種のメンバーがいますが、良いサービスを作るという共通の思いをもって、サービスクリエイターとしてプロダクトに向き合っています。職域に囚われるのではなく、こうしたらもっと楽しくなる!という情熱をもとに、前のめりにサービス開発に関わっていける人だと、はてなで過ごす日々がとても楽しいものになると思います。
高い専門性を持つ仲間たちと、より良いサービスを作るために、アイデアを出しながらサービスを形にしていく。はてなは、そういった体験に魅力を感じる方に、おすすめできる環境です。